日本からオーストラリアへのお金の移し方 — 手数料は「2つ」あります
結論:受取額で比べてください。それ以外の比べ方は全部だまされます
海外送金のコストは2つに分かれています。
- 送金手数料 — 画面に表示される、分かりやすいほう
- 為替レートへの上乗せ — 「手数料無料」の業者や銀行が、レートを悪くして取っているほう
「手数料無料」をうたう送金でも、レートが悪ければ総額では高くつきます。 だから比べ方はひとつだけです。同じ金額(例: 30万円)を送るとして、 オーストラリアの口座にいくら着金するかを、各サービスの見積もり画面で並べてください。
基準のレートを知る
上乗せを見抜くには、基準になるレートを知っている必要があります。
- ミッドマーケットレート(銀行間の中間レート)— Google で「AUD JPY」と検索して出る数字
- 公的な参照値はオーストラリア準備銀行(RBA)の公表レート
業者の見積もりのレートがこれとどれだけ離れているかが、見えない手数料です。
公式ページで裏が取れた実際の手数料
当サイトの方針として、公式ページで確認できた数字だけを載せます。 確認できたのは Wise の料金ページです(2026年7月28日時点)。
| 項目 | 日本側(wise.com/jp) | オーストラリア側(wise.com/au) |
|---|---|---|
| アカウント開設 | 無料 | 無料 |
| 送金手数料 | 0.73%〜(通貨による) | 0.63%〜(通貨による) |
| 為替レート | ミッドマーケットレートのみ使用と明記 | 同じ |
| デビットカード発行 | 1,200円 | 10ドル |
| ATM 引き出し | 月2.5万円まで無料、超過は 100円+1.75% | 月 400ドルまで無料、超過は 2.69% |
Wise だけ具体額があるのは、公式ページで裏が取れた唯一の送金業者だからで、推奨ではありません。 他のサービス(銀行の海外送金、Revolut、OFX、Western Union など)を使う場合も、 見積もり画面の着金額で同じように比べてください。 銀行の海外送金は、送金手数料のほかに中継銀行の手数料が引かれることがあります。 金額は各行の公式ページでご確認ください。
手数料は「率」なので、まとめて送ると得とは限りません
送金手数料が率(%)の場合、金額を分けても総コストはほぼ同じです。 一方、1回ごとの固定手数料があるサービスでは、回数を減らすほうが安くなります。 使うサービスの手数料の形(率か固定か)を先に確認してください。
いつ・どう移すか
渡航前
- 現地の銀行口座は日本からオンラインで申し込めます (銀行口座の記事参照)。先に口座を作っておくと、 到着前に送金しておけます
- 学生ビザの資金証明に使う額は必要資金シミュレーターで試算できます
現金について
現金をオーストラリアへ持ち込む・持ち出す場合、 合計 A$10,000 以上(ちょうども含む。外貨はその相当額)で AUSTRAC への申告が必要です (公式ページ・2026年7月29日確認)。
紛らわしいところを1つ。これは現金を「持ち運ぶ」場合のルールで、 銀行や送金サービスを通じた通常の振込について、利用者がこの申告をする必要はありません。
現金は紛失・盗難時に取り戻せないので、多額を持ち歩く理由は基本的にありません。 当面の数日分だけ現金にし、残りは送金で移すのが安全です。
個別の助言はできません
どのサービスを使うべきか、税務上の扱いがどうなるかの個別判断は当サイトではできません。 大きな金額を動かす前に、レートと手数料を必ず公式の見積もり画面で確認してください。
公開前チェックリスト
- Wise の手数料を日豪両方の公式料金ページで確認(2026-07-28・金爆)
- RBA の為替レートページを確認(2026-07-27・金爆)
- AUSTRAC の現金申告の閾値 A$10,000 を公式で確認(2026-07-29・オーナー提供。 旧 URL は 404 になっており、新 URL に差し替えた)
- 他の送金サービス(Revolut・OFX 等)の手数料(公式が 403 / 動的表示で確認できず)